2013年07月25日 支援者向け研修

 

第4回就労支援勉強会


‐広島圏域就労支援ネットワークにより就労支援へとつながった事例‐
~医療・福祉・民間のコラボレーション~

発表者:中山心療クリニック 就労支援担当 横山 泰三

演題の通りですが、今回の発表は一クリニックの発表ではなく、広島圏域就労支援ネットワークを代表してという思いで僭越ではございますが発表させていただきました。
政府は
2018年4月から精神障碍者の雇用を企業に義務付ける障碍者雇用促進法改正案について閣議決定をしました。

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現行では従業員50人以上の企業に対し、身体障碍者と知的障碍者だけの雇用を義務付けています。
症状が不安定であることを理由に義務の対象外だった精神障碍者の就労支援に当院では10年前から取り組んでいます。
その経験とデータをもとに発表させていただきました。
精神障碍者は他障碍と比べて、病気と障碍の両方を併せ持つ特徴は周知の通りであります。
症状の不安定の大きな要因としてこの障碍が大きな障壁となっていると考えられます。
精神科医療が発展していく中で、精神障碍者のQOLと社会的ニーズは向上して、精神障碍者の広島県内の求職者件数はこの10年で5倍にも増えた現状があります。
今回の事例で、精神障碍者の就労と社会参加には医学モデル(医療)だけではなく、生活モデル(生活支援)が必要不可欠であることを証明いたしました(11月にある医学会でも発表させていただく予定です)
その生活モデルを実践しているのが広島圏域就労支援ネットワークであると言っても過言ではありません。

 広島圏域就労支援ネットワークが今後も当事者の社会復帰と社会参加に重要な役割を担っていくことを期待しております。
一組織の枠を超えた連携が必ず大きな、そして、かけがえのない希望へと繋がっていくと確信しております。
微力ではございますが、これからもよろしくお願いします。

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